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発語のボリュームが小さい子ども

以下、転載です。

「特別支援学校低学年の子供がいます。少しずつ言葉が出てきてるのですが、言葉がこもりぎみで小さい声を改善したく思っています。やはり、コミュニケーションとして使うものなので、ある程度誰にでも聞こえるようにしてやりたいです。
尚、奇声を出すときは、はっきりと大きい声です。ここで同じ音声を真似すると、小さい声で真似しかえししてきます。」

 以上が頂いた情報です。まずわかることは
・奇声ではあるが、大きい声を出すことは可能であること
・音声模倣をさせようとしても小さい声でしかしないこと

です。

 実は発語のボリュームがどんどん小さくなっていってしまうというのはよく起こることです。それは分化強化が関係しています。分化強化とはできていることをよりよくできるように行動を改善、進歩させる方法です。よい発音、適切なボリュームの時にほめて強化をしなければ発音や声のボリュームというものは必ず悪くなっていきます。

 例として、社会でのケースを見てみましょう。
お店でのバイトを始めた者がいると思います。

1.バイト開始当初
 「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」お辞儀付きで大きな声でする。

2.バイト開始1か月後
 「いらっしゃせ」「ありがとうござました」軽い会釈付きで普通の声で行う。

3.バイト開始1年後
 「らっさせー」「あした」うなづく程度で小さい声で言う。

 身の回りで当てはまる店員は結構いるのではないでしょうか。このように評価がなければ人間というものは手を抜くようになるのです。ですが、ここで定期的に社員が抜き打ちチェックをしていたら行動の悪化は防げます。

 この場合の対処方法は
1.まずは声が大きな時に強化をする
 声を大きくしていくために、自発的に大きな声(奇声を除く)を出してコミュニケーションを取れたら存分にほめて強化します。

2.声が小さい時は音声模倣をさせ声を大きくする
 声が小さい場合は音声模倣させてもう一度言わせます。例えば、「おはよう」と子どもが言っても十分な声のボリュームでなかった場合は「真似して『おはよう』」と言わせます。ここでのコツは支援者側が大きな声で指示を出すこと、大きな声になるまで指示を出し続けることです。

子ども:おはよう
大人:真似して、「おはよう」
子ども:おはよう
大人:「おはよう」!
子ども:おはよう
大人:「おはよう」!
こども:おはよう
大人:「おはよう」!よく言えたね!

 このように大きな声にするまで言わせます。最初はモチベーションが高いマンド場面(給食のおかわり、好きな物を借りようとする時等)で練習するとよいでしょう。その後、その他の場面で般化させることをねらいます。

 この方法を使うとほぼ間違いなく奇声を上げる行動等が拒否反応として出ると思います。その場合はしばらく落ち着くまで待ってからもう一度教えたらよいです。

 以上が考えられる支援案です。最初は大変ですが、子どもも怒らないようになりますし、声のボリュームは必ず大きくなります。

 事例検討のケースを提供して頂ける方はメールにてご連絡下さい。その際、件名を「事例」と記入して下さい。よろしくお願いします。
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テーマ : 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞)
ジャンル : 育児

色彩にこだわりがある4歳児

4歳児、アスペルガー障害ASD

以下、転載
・食べ物や動物の色が「わからない」と言います。

・だいたい何色だよね?という曖昧さが許せません。

・カレーは茶色だよ、と教えると「違う!」とパニックを起こします。

・「じゃあカレーは何色?」と聞くと「カレーはいろんな色でできている。光が当たると色が変わる。ルーは茶色のときもあるし緑がかっているときもある。人参は赤い部分とオレンジの部分とでは全然色が違う。お肉は茶色じゃなくて黄緑と黄色の中間。じゃがいもはペールオレンジ、食べると甘いじゃがいもはお日様と同じ色。ごはんは白だけど、輪郭は透明と黒が混ざっている。お皿は白。カレーの周りの空気は透明。お皿の下の陰は灰色と青……」というように、すべての色を正確に言うことにこだわりがあります。語り出したら止まりません。

・現在療育に通っており、絵カードを用いて果物や野菜、動物の色について「面積が大きい色を答えてね」と練習をしております。しかし本人としては納得できないものがあるようで授業が終わってから「本当は違う色だと思う!」とかんしゃくをおこします。

・親としては色彩感覚の過敏さは素晴らしい個性だと考え伸ばして行ければとも思うものの、定型発達の子の見え方もわかっていて欲しいと考えてしまいます。

以上

 面白いケースですね。言っていることは論理的で定型発達児と物の見え方が違うとは感じません。ASD児特有の典型例や平均値を考えるのが苦手という特徴が現れています。こちらに同じような例を載せています。

 考えられる支援策は以下の通りです。

1.まずは怒らなかった時にほめること
 他行動分化強化を使って怒っていない時にほめます。例えば、療育で納得がいかなかった場合でも怒らなければよいわけです。「本当はちがうんだけどなぁ」と怒らずに思っていればいいわけですから。

2.怒っている時は相手をしないこと
 怒っている時に話を聞くという対応を取ってしまうと怒る行動が強化されてしまいます。怒っている間は話しかけてきても消去しましょう。例を挙げると、子どもが怒っている時に話しかけてきても「落ち着いてから話を聞くね」と声かけをし落ち着くまでは反応しない、もしくは怒っている時には一切子どもの声が聞こえていないふりをするという方法でもよいです。

3.落ち着いている時は考えを聞いてあげること
 例えば、療育の訓練で不満があった時に聞いてあげることが効果的です。「トマトは赤色と言ってたけど、みどりも茶色も入ってるよ」と言ったら「そうだね、いっぱい色が入ってるからね」と考えを肯定してあげれば個性は消えないと思います。

4.色あてゲームをすること
 「赤色の野菜って何?」「キリンって何色?」と一般的な答えが答えられるようにします。療育と同じように一番面積が多い色を言えるように教えたらよいです。それが答えられた上で、「ではあと何色が入ってるの?」と聞いてお子さんが細かく色を解説できる場面を作ってあげられるようにします。言えたら、その後ネット等で実際に確認してみるということをしてもよいと思います。それだけ色にこだわりがあるのであれば、「パンダのしっぽって何色?」「白熊の毛って何色?」「シマウマの皮膚って何色?」等、まだ知らないクイズを出しても遊べると思います。

 以上のような方法であればお子さんの能力を消すことなく一般概念も入れることができると思います。何か違った良い支援案がある方はコメントして下さい。
 
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