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フリーオペラントによる要求言語の指導

 フリーオペラントは自発的な要求言語を教えるためにとても有効な指導方法です。

 以下の点に注意します。
1.プロンプトは極力出さない
 要求言語をすでに知っている場合は要求言語が出るまでしばらく待ってみましょう。自発的に出ることに成功すると言語行動の獲得が早いです。

2.プロンプトを使わず教える
 プロンプトを使うといつまでも正しい言い方が覚えられないことが多いです。待っても要求言語が出ない場合は、「『ちょうだい』って言うんだよ」と教え、全く違うことを質問してから(名前、年を聞く等)一人で言わせましょう。

 例を見てみます。


 この子はセラピストにipadの画面を回転させてほしいのですが、「画面を回転して下さい」と不適切な要求言語を出してしまっています。この場合は、正しい部分までセラピストが模倣をしてヒントを与えます。セラピストは「画面を回転…」と正しい部分まで繰り返していますね。これをしないと子どもは自分の言葉が間違えていると思い、全く違う言語行動を始めてしまう(助けて、あけて、つぶれた)ので注意しましょう。

 とても失敗が多くなっていますが、フリーオペラント場面で必要なのは子どもの試行錯誤です。失敗をさせることを恐れず、子どもを見守りましょう。
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フリーオペラントの実践について

 フリーオペラントは、自然環境に近い形で実践するので一見すると非常に簡単に思われます。ですが、実はDTTよりもはるかに難しいのです

 フリーオペラントを用いる場合はABAの基礎をしっかりと理解していなければなりません。施設でフリーオペラントを実践していることを謳っているところもありますが、基本はDTTで教えなければフリーオペラントでいきなり般化した行動を教えることは難しいです

 フリーオペラントを用いると日常の色々な場面がセラピーに使えます。特に、長い時間子どもと一緒に過ごす親にとってはとても有効な方法です

 フリーオペラントのコツはまた後日書きます。

フリーオペラントの短所

 フリーオペラントの短所は以下の通りです。

1.練習機会の安定した確保が難しいことがある
 こちらから指示を出さず子どもの自主性に任せるので、子どもが乗り気ではない時は行動が出ません。

2.まだできていない行動を対象にしづらい
 待つことを中心としたプロンプトにより行動を教えるので、まだできていない行動を対象にすることは難しいです。


 これらの短所を補うために、まずDTTで行動を教えてからフリーオペラントで行動を般化させるという手法がよく用いられます

フリーオペラントの長所

 フリーオペラントの長所は以下の通りです。

1.子どものモチベーションが高い
 大人が指示を出さず、子どもの自主性にまかされるため子どものモチベーションを高くできます。

2.般化が早い
 自然環境に近い形で行動を促すため、他の場面での般化が早いです。

 フリーオペラントは要求言語の形成にとても有効です。


 この子の場合はセラピストが来るとまず挨拶を行い、その後にゲームをしたいという要求をすればゲームができるようにルールを決めています。お礼もまだ不自然ですが笑顔で出来ています

 挨拶がおはようとこんにちはで迷っていますね。このビデオではプロンプトにより修正しようとしていますが、結局この方法では直らずプロンプトを使わないで教える方法により習得しました。

 このような行動を教える時にフリーオペラントはとても有効です。

フリーオペラント

 フリーオペラントとはABAの技法の一つで、日常環境に近い中で行動を教えていこうとする技法です。

        フリーオペラント

 子どもに行動を強制せず、自分から行動できるように環境調整をします。例えば、お菓子を欲しい子どもに対して、あえて手の届かないが子どもから見える所にお菓子を置きます。「お菓子ちょうだい」という要求語が出たら、ほめてお菓子を与え行動を強化します。


 1930年代に定義された、比較的古い方法ですが今日もABAの支援をする上で重要な方法の一つになっています。
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